【学ぶ】観葉植物の「8号」「10号」とは?その違いと歴史について

観葉植物を探していると、たいていの場合商品名と一緒に「8号」や「10号」などの表記が記載されています。この数字の違いは何を指しているのでしょうか。このような表記をされている歴史からご紹介いたします。


目次

  • 「寸」から「号」への変化
  • 「号」の大きさ一覧
  • お部屋のサイズやご予算でご検討を

「寸」から「号」への変化

日本では大正時代にメートル法が導入されるまで、長さを表す際に「寸」や「尺」などを用いていました。1寸はおよそ3cmです。そして昔は観葉鉢も5寸や8寸といった具合に「寸」でサイズを表していました。これは鉢の直径を測った数字を表しています。つまり直径が30cmの鉢の場合は「30cm=10寸=10号」となります。現在の「号」はこの「寸」を言い換えたものというわけです。ちなみに10号鉢のことを植物屋さんでは「尺鉢(しゃくばち)」と呼ぶ場合もあります。これは10寸=1尺となることからこのように呼ばれるようになりました。多くの場合、直径は外径で測る場合が多いため観葉鉢のみを購入する場合は内径もよく確認するようにしましょう。また、四角い鉢や特殊な形のものは「号」という表記自体がないものも多いため、カタログやお店の表記をよく確認しましょう。


「号」の大きさ一覧

「号」という数字は鉢の直径をもとに決めているため、数字が大きいほど鉢のサイズも大きく、数字が小さいほど鉢のサイズが小さくなります。小さいものでは3号鉢から大きいものでは15号鉢といったサイズまであり、植物や置き場所に応じてサイズを選びます。それぞれのサイズには下の図のようになります。


号数

3号

3.5号

4号

5号

6号

8号

10号

12号

15号

サイズ(cm)

9cm

10.5cm

12cm

15cm

18cm

24cm

30cm

36cm

45cm



樹種にもよりますが、10号サイズの植物は150cm~200cm程のものが多く、数字が小さくなるにつれて観葉植物のサイズも小さくなっていきます。テーブル観葉などであればおよそ3号から3.5号の鉢が一般的です。それ以上のサイズの場合は床置きをおすすめいたします。


お部屋のサイズやご予算でご検討を

8号や10号は鉢のサイズを表したものです。ただしあくまでも樹種や個体によってサイズ感は変わりますので置き場所の広さやご予算でお気に入りの植物を探してみてください。サイズや置き場所別の植物のご相談も当店では承っております!お気軽にご相談くださいませ。