【育て方】パキラを挿し木して増やそう! 挿し木のポイントやコツ

かわいらしい葉の形、丈夫で育てやすい点で人気のある観葉植物、パキラ。「ほかのお部屋にも置きたいから買い足そうかな」と思ったら、今ある株を挿し木して増やしてみませんか?

ポイントやコツを押さえれば、挿し木は誰にでも簡単にできます。観葉植物は、飾ることはもちろんですが、挿し木して新たな株を育てることも魅力のひとつです。この記事ではパキラの挿し木の方法をご紹介しますので、ぜひ挑戦してみてください。

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パキラの挿し木について

挿し木とは、剪定した枝を土や水に挿して、新たな株として育てる方法のことをいいますが、剪定とは何を指すかご存じでしょうか? 園芸の基本用語のひとつですので、まずは選定について説明します。

剪定とは、観葉植物の形を整えたり、風通しをよくしたりするために、枝葉を切り落とすことをいいます。剪定をしないと、葉が重なり合って観葉植物の見た目が悪くなったり、風通しのよさが確保できず、病害虫のせいで枯れてしまったりもします。

剪定の際に、切り落とした枝を使って挿し木をするというのもよいでしょう。もちろん、挿し木をすることだけが目的なら、枝を12本剪定すれば大丈夫です。

それではさっそく、パキラを挿し木するときの手順について確認していきましょう。

 

目次 

  • 用意するもの
  • 手順
  • パキラの挿し木のポイントとコツ
  • 挿し木した後の管理のコツ
  • まとめ
  •  

    用意するもの

    • 挿し木用の枝を切る(剪定する)ためのパキラ
    • 剪定用のハサミ
    • 3号くらいの大きさの鉢(または同サイズのポリポット)
    • 挿し木をするための土
    • 水を入れたコップ

     

    手順

    1. 張りのある葉のついた枝を選び、切り口が斜めになるようにして、1015cmほどの長さで切り落とす。
    2. 切り落とした枝の先端とその下についている葉、数枚を残し、余分な葉を取り除く。
    3. 切り取った枝(挿し穂といいます)を水の入ったコップに入れ、切り口を水につける。
    4. 毎日、水を交換しながら、根が出てくるのを待つ。
    5. 根が出たことが確認できたら、鉢(またはポリポット)に土を入れる。
    6. 割りばしなどで土に枝を挿すくぼみをつけ、根が出た枝を挿して土で安定させる。
    7. 土で株を安定させたら、たっぷり水をやる。

     

    1で切り口を斜めにするのは、水に触れる面積を広くして、水の吸収力をアップするためです。また、6のくぼみは、指でつけてもかまいません。

    なお、挿し木をするのに最適な時期は、パキラの生育期と重なる5月~9月ごろです。挿し木をした枝も生命力にあふれていますし、元の株が弱ることもありません。

     

     

    パキラの挿し木のポイントとコツ

     

    手順がわかったところで、挿し木を成功させるためのポイントとコツも確認しておきましょう。

     

    剪定する位置に注意する

    剪定するときは、枝のつけ根より2cmほど上で切るようにしましょう。その理由は、成長点を元の株に残すためです。

     

    パキラをよく観察すると、幹や枝のつけ根あたりに、茶色い筋のようなものがついています。これが成長点。成長点からは新しい枝や葉がのびていくので、挿し木用に枝を切っても、再び新たな枝が出てくれます。

     

    逆に「もうこれ以上、枝を増やしたくない」というのであれば、成長点を含めて切ってしまってもいいでしょう。ただ、そこからは枝が出なくなってしまうため、全体のバランスが取りにくくなってしまうかもしれません。できれば、成長点は元の株に残しておきましょう。

     

    なお、挿し木にする枝を切るときは、切れ味の鋭いハサミで、思いきりよくキレイに切ってください。切れ味の悪いハサミを使うと、切り口がつぶれて植物の組織が壊れてしまうことがあります。こうなると、雑菌も繁殖しやすくなり、挿し木をしてもうまく育たないということになりかねません。

     

    肥料成分がない土を使う

    挿し穂に使用する土は、園芸用の培養土ではなく、肥料分の入っていない赤玉土などを使うことも挿し木の成功のポイントになります。培養土に含まれている肥料分は、挿し穂の切り口を腐らせてしまう可能性があります。

    市販されている挿し木専用の土であれば、使用しても問題ありません。

     

    挿し穂に発根促進剤をつける

    発根を促すための「発根促進剤」という薬剤があります。これを使うと、発根しやすくなり、挿し木の成功確率がアップします。水に溶かして使うタイプ、挿し穂の切り口に塗ったりまぶしたりするタイプがありますが、水に溶かして使うタイプが手軽です。挿し穂をつける水に、あらかじめ発根促進剤を溶かしておくだけです。

     

     

    挿し木した後の管理のコツ

     

    挿し木をした鉢やポットは、直射日光の当たらない場所に置いておきましょう。レースのカーテン越しに日射しが入るような場所が最適です。水は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。しっかり根づくまでは、乾燥に注意です。

     

    順調に育てば、挿し木をしてから2週間前後でしっかりとした根を張り、新芽が出てくる様子も確認できます。その後は、水をやりすぎず乾燥させすぎず管理をし、成長具合によっては、ひと回り大きな鉢に植え替えて育ててください。

     

     

    まとめ

    「パキラをたくさん増やして、いろいろな部屋に置きたい」と思ったときは、この記事を参考にして、ぜひ挿し木に挑戦してみましょう。わからないことなどがあったら、観葉植物の専門店であるPlant Huntでご相談を承っています。観葉植物選びはもちろん、育て方や気になることなど遠慮なくお問い合わせください!

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