【育て方】ゴムの木の育て方!種類や剪定・植え替え・挿し木について解説

厚みとツヤのある葉が魅力的なゴムの木。丈夫そうな外見の通り、ゴムの木はとても育てやく、初心者にもおすすめの観葉植物です。ゴムの木は詳しい育て方を知らなくてもそれなりに育っていきますが、剪定や植え替えなどの基本的な育て方を覚えておくと、より安心して育てることができます。この記事で、ゴムの木の基本的な育て方について説明します。ゴムの木を育ててみたい方は参考にしてください。

 

【育て方】ゴムの木の育て方!種類や剪定・植え替え・挿し木について解説│PlantHunt(プラントハント)

 

 

 

ゴムの木の特徴

ゴムの木は、特定の植物につけられた名称ではありません。クワ科のフィカス属に分類される植物をまとめて「ゴムの木」と呼んでいます。しかし、「園芸ショップでゴムの木と名札のついた観葉植物を見かけた」という人もいるかもしれません。

一般的に「ゴムの木」の名称で流通している植物の大多数は、インドゴムノキの園芸品種として知られている「デコラゴムノキ」です。

 

ゴムの木が野生で分布しているのは、インドや東南アジナなどの熱帯地域です。樹液は白く、天然ゴムの原料となることで知られています。ゴムやラテックスにアレルギーがある場合は、ゴムの木の樹液に肌が触れないようにしましょう。

 

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ゴムの木は種類がとても豊富で、800種類以上あります。葉の色や模様も豊富で、ハート型の葉をしたフィカス・ウンベラータ、斑模様がきれいなフィカス・ティネケなどが人気です。

そのほか、どこか愛らしさを感じさせる形で好まれているガジュマル、観葉植物の定番ともいえるベンジャミン、食用のイチジクもゴムの木の仲間です。正式名称ではガジュマルが「フィカス・ミクロカルバ」、ベンジャミンが「フィカス・ベンジャミナ」といいます。

 

ゴムの木の剪定方法

植物は日々、成長していくため、育てていくためには定期的な剪定が欠かせません。成長が早いゴムの木も例外ではありません。どんどん枝が伸びていき、そのままにしておくと、見た目が損なわれてしまいます。また、葉が混んで風通しが悪くなると、病害虫が発生することも。光合成にも影響が出て、元気がなくなる可能性もあります。定期的に剪定を行い、ゴムの木の健康を守りましょう。

ゴムの木を剪定する際は、切れ味が鋭く清潔なハサミを用意してください。そうでないと、植物の細胞をつぶしたり、雑菌が入り込んだりして、木を弱らせる恐れがあります。

 

成長期に剪定を行う

どんな植物も、成長期にあたる時期が剪定に適しているといわれています。ゴムの木でいうと、だいたい36月ごろが成長期にあたります。もし、この時期に剪定ができなかった場合は、910月ごろに剪定を行いましょう。

逆に、剪定を避けたいのは、真夏と冬です。真夏の剪定はゴムの木にダメージになります。冬は、ゴムの木は休眠中です。管理の手を入れるとゴムの木が弱ってしまうことがあるので、そっとしておきましょう。

 

最終的な形をイメージする

ゴムの木を剪定する前に、どのくらいの高さに整えるか、全体的な形をどうするか、剪定後のゴムの木の形をイメージしてみましょう。剪定後のゴムの木の姿をイメージすることで、不要な枝や切ったほうが望ましい枝が、見えてきます。

そのうえで、傷んだ葉がついている枝、変色した葉がついている枝、折れている枝、葉が重なり合っている枝から切っていきましょう。近くで作業を続けていると全体が見えにくくなるので、時々、ゴムの木から離れて、全体のバランスを見ながら形を整えていくことがポイントです。

 

枝を切ると出てくるラテックスに注意

先ほどもお話しましたが、ゴムの木の枝を切ると、ラテックスという成分を含んだ白い樹液が出てきます。白い樹液はゴムの原料となるもの。素手で触れるとかぶれたり、アレルギー反応を起こしたりすることがあります。作業の際には、必ず手袋を着用し、樹液に触らないように注意しましょう。

手だけではなく、衣類や床、家具などへの付着にも気をつけてください。樹液がこびりついて、落ちにくくなるからです。剪定時は、作業用エプロンを身につけたり、新聞紙やシートを敷くとといいでしょう。ゴムの木を育てるときは注意が必要です。

 

ゴムの木の植え替え方法

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鉢の底を見て、排水用の穴から根がはみ出していたり、茶色っぽく変色したりしている場合は、鉢の中が根でいっぱいの状態になっている可能性があります。この状態が「根詰まり」です。根詰まりは、植物が弱ったり枯れたりする原因となるので、1サイズ大きい鉢に植え替えをして、根の周りに余裕を持たせてあげましょう。

 

方法は、まずゴムの木を鉢から取り出します。古い土を落として根をほぐしながら、傷んだ根は取り除いてください。

次に、新しい鉢に鉢底石を敷き、園芸用の培養土を1/41/3程度入れます。ゴムの木を置き、土の高さを調節してください。高さが決まったら、新しい土を入れ、安定させれば完了です。

 

 

ゴムの木の挿し木の方法

ゴムの木は、挿し木で増やすことができます。おすすめの時期は、成長期にあたる56月ごろ。剪定した枝を使えば、一石二鳥です。

 

  1. 切り口が斜めになるようにして、枝を10cmほどの長さに切ります。
  2. 樹液に手が触れないように注意して、切り口を水で洗います。
  3. 枝の上についた数枚の葉を残し、下の葉は取り除きます。
  4. そのまま、切り口を1時間程度、水につけます。
  5. 上の葉を半分に切ります。
  6. 育苗用のポリポットか、小ぶりな鉢に赤玉土を入れ、枝を挿します。
  7. 明るい日陰に置き、水をやりながら管理します。
  8. 新しい根が出て、本葉が2枚以上に増えたら、新しい鉢に植え替えます。

 

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育てやすさ、種類の豊富さで人気のゴムの木の育て方について、一通りお伝えしました。あまり難しく考えず、気軽に取り組んでみてください。剪定後も、必ず新しい枝が伸びてきますから、多少の失敗は気にせずに。なお、Plant Huntでは、数多くの観葉植物を取り揃えています。育て方、剪定、植え替えなどのご相談にも応じておりますので、どうぞ気軽にご利用ください。