【育て方】フィカスの種類や育て方・花言葉についてまとめました
ポピュラーな観葉植物のひとつ「フィカス」。園芸店や飲食店などのショップでよく見かける「ゴムの木」をフィカスと呼ぶこともありますが、フィカスは、クワ科フィカス属(日本語でイチジク属)の植物の総称です。なんとその種類は800種類以上にも及ぶとか! この記事でフィカスの種類や基本的な育て方の説明をしますので、どうぞ参考にしてください。
フィカスの基本情報
はじめに、フィカスの基本情報を確認しておきましょう。
見た目の特徴
種類が800以上にもなるため例外もありますが、フィカスの代名詞ともいえる「ゴムの木」のように、葉は大きめで肉厚、丸みを帯びた楕円形をしています。中にはハート型などユニークな形をしたものも。背丈も大きく成長するものからミニサイズまで、さまざまです。
見た目ではないのですが、枝や幹を切ると白い樹液がにじみ出ることが植物としての特徴です。品種によっては、この樹液がゴムの原材料として使われます。
原産地
品種にもよりますが、おもな原産地はインド、マレー半島、アフリカなど、温帯から熱帯地域にかけてです。
栽培の難易度
品種によって若干異なりますが、基本的には育てやすく、難易度は高くありません。観葉植物栽培入門としても、おすすめです。
フィカスの種類
800種類以上もあるといわれているフィカス。ここでは、よく見かけるポピュラーな品種、人気のある品種をピックアップしてみましょう。
葉が肉厚でゴムの木の特徴を備えている品種に「フィカス・エラスティカ」「フィカス・アルテシーマ」などがあります。どちらも育てやすく、それぞれ「エラスティカ・ソフィア」「エラスティカ・バーガンディ」「アルテシーマ・バリエガータ」など、さらに細かい品種も。それぞれ、異なる特徴があります。
「フィカス・ウンベラータ」は、ハート型の葉が人気の品種です。葉は大ぶりで、ゴムの木の仲間としては、葉は薄く淡い色をしています。
ベンジャミンゴムノキの別称を持つ「フィカス・ベンジャミナ」は、樹形を自分好みに仕立てられることで人気の品種です。3本の枝を三つ編みのようにしたり、複数の枝を複雑に絡ませたり、オリジナリティを出せることがポイント。葉が細かいので、見る人に柔らかい印象を与えます。
実はガジュマルも、フィカスの仲間です。「フィカス・マクロフィラ」という品種の近似種で、太くがっちりとした根元が特徴でもあります。
そのほか葉が黒っぽい色をしている「フィカス・バーガンディ」、赤い葉が特徴の「フィカス・ベリーズ」などのユニークな品種もあります。
フィカスの育て方、管理方法
それでは、基本的なフィカスの育て方について確認しておきましょう。
置き場所
耐陰性はありますが、フィカスを育てるときは、できるだけ日当たりのいい場所に置くことがポイントです。日が当たらないと、ひょろひょろとした形になってしまいます。
とはいえ、強すぎる日差しもダメージになるので気をつけて。室内であれば、レースのカーテン越し、屋外で育てるときは半日陰に置いて、光を調節してください。
また、寒さには弱いので、気温が下がってきたら室内で管理することをおすすめします。
水やり
草花のように、毎日、水をやる必要はありません。生育期の春から秋にかけては、土の表面が完全に乾いていたら水をやるようにします。鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。
冬は土が乾ききってから数日後に水やりをするのでも大丈夫です。
肥料
春から秋の生育期には、肥料で成長をサポートします。緩効性の化成肥料を2カ月に1回程度施すほか、10日から2週間に1回、水をやる代わりに液肥を与えるという方法でも大丈夫です。
休眠する12月から2月にかけては、肥料をやるのは控えてください。
温度
暑さには強いのですが、寒さには弱いので、その点には気をつけて。目安は、気温15℃です。15℃を下回ると休眠に入り、5℃より下がると枯れてしまう可能性も。寒い季節は、できるだけ5℃より低くならない場所に置いておきましょう。
なお、窓辺に置いている場合、夜間は外気が窓ガラスを通して伝わることがあります。その場合、昼と夜で置き場所を変えるなどの工夫もしてみてください。
気をつけた方がいい病気、害虫
高温多湿な環境では、カビが原因となる「炭疽病」や「斑点病」などが発生することがあります。風通しをよくし、葉に水がかからないように気をつけて管理しましょう。
様子の違う葉を見つけたら除去し、必要に応じて薬剤を使用することも効果的です。
害虫は、「アブラムシ」や「ハダニ」に気をつけて。日当たりや風通しをよくして予防することがいちばんです。
害虫がついていると、見た目がよくないことはもちろん、病気の原因にもなります。見つけ次第、濡らしたティッシュペーパーで拭き取ったり、粘着テープを使ったりして取り除きましょう。
フィカスを選ぶときのポイント
基本は、枯れた葉がなく元気で勢いがあるものを選ぶことです。手で触れて、株がぐらつかず根がしっかりしているかもチェックしましょう。また、表面だけでなく、葉の裏や株元も見て、害虫や病気がないものを選んでください。
フィカスの花言葉
最後にフィカスの花言葉をご紹介します。
フィカスの花言葉は「永久の幸せ」。その言葉にあやかり、開店祝いや新築祝いとして贈っても喜ばれる植物です。
フィカスを育ててみたい、種類がたくさんありすぎてよくわからない、実際に育てているけど元気がない……など、フィカス栽培でお悩みの方は、ぜひ、この記事を参考にしてみてください。なお、Plant Huntでは、フィカスの育て方についてのご相談も承っております。ほかにも、たくさんの観葉植物を取り扱っていますので、お気軽にお声がけくださいね。